北新地のクラブと銀座のクラブの違い
銀座の高級クラブといえば50〜60店舗あり、飲食料金は最低でも座って35,000円〜50,000円
それ以外にもクラブと名のつくお店を挙げればキリが無く、「クラブ」というカテゴリのお店が
多数存在している街になります。
一方、北新地は高級クラブといえば料金は銀座のクラブと大差ないにせよ、店舗数的には 20店舗もないと言われています。少し価格帯が落ちるお店は「ミニクラブ」というカテゴリになり それ以外にも「ラウンジ」「キャバクラ」など多数のカテゴリが細かく明確に分けられています。
北新地でいう「高級クラブ」「ミニクラブ」が、銀座ではまとめて「クラブ」と総称しているイメージです。
肝心なお給料に関しては、銀座のクラブにはある程度共通した給料システムがありその中でも売り上げに対するバックの事をスライドといい、自身の売り上げた小計に対して10万円毎に2,000円日給がプラスされるというのが一般的です。
経験のある女性がお店を移る時に、好条件を引き出すためには、月の売り上げを約束する要は「このくらい売るからこれくらいは欲しい」という話ですね。
この時に取り決める約束を「打ち込み」や「約定」といい ここから日給を算出していきます。
ただしこの時に決めた金額に届かない場合は逆スラといい、スライドの倍の金額4,000円が日給から引かれることになります。
例えば、毎月50万円の小計を約束して50,000円の日給だとします。
調子が悪く40万円しか売れなかったその時は-4,000円のペナルティとなり46,000円の日給となります。
上記とは逆に約束した金額よりも多くの売り上げ、仮に60万円売った場合は、スライドがついて52,000円の日給となります。
最初の約束の金額を多めに設定すれば日給ベースは上がりますが。
その金額に届かないときは場合によっては大幅な給料ダウンとなり、最初から約束の金額を低めにしておいた時の方が結果的に多くもらえるといった事もあります。
売り上げの約束をしない女性を「ゼロヘルプ」といい、日給は25000円〜50000円くらいまでが一般的容姿やお店の規模にも影響されます。
北新地では、こういった共通した給料システムはなく、一般的にはお店の料金価格が女性の給料の目安と言われています。
そこから経験者に対してはどれくらい売れるのか「見込み」を考えた上で売り上げに対するバックを取り決めていくのですが
スライドの金額は10万円の小計に対して1000円というのが多く、この金額も小計10万刻みの場合もあれば50万毎にいくらなど個人によって契約が違います。
これには銀座と北新地の飲食料金のシステムに差がある事が原因かと思います。
銀座はセット料金やボトルなどの総額(小計)に対してサービスチャージがのります。
35〜50%くらいが多いと思いますが、サービスチャージの金額は小計によって変動します。
一方北新地ではサービスチャージは固定の金額で小計によって変動しません。
その分単価は高めになてっおり、人数分のチャージ料金が必要になります。
また、その他のテーブルチャージなどのチャージ料金も銀座より高めです。
お客様目線で考えると、団体などで素飲みの場合は銀座の方が総額は安くあがります。
簡単に伝票での比較をしますと
- 銀座 例
- セット \10,000
- アラカルト \5,000
- ==ここまでが小計==
- テーブルチャージ \6,000
- その他チャージ \9,000
- ==ここまでの金額にサービス料がかかる==
- サービスチャージ 40% \12,000
- ==最後に消費税を足したものがお客様の支払い金額==
- \45,360
- 北新地 例
- セット \10,000
- アラカルト \2,000
- ==ここまでが小計==
- サービスチャージ (固定)\13,000
- テーブルチャージ \12,000
- その他チャージ 7,000
- ==ここに消費税を足したものがお客様の支払い金額==
- \47,250
銀座の場合は小計によってサービスチャージが左右されるので、女性に対する小計バックは還元しやすいシステムとなっております。
裏を返せば、小計が低い(無い)ホステスには相対的にベースを低くせざるを得ません。
ここから見る給料の特性についてまとめると
銀座は小計のバックは良いが、最低保障は北新地に比べると低め
北新地は最低保障のベースが銀座よりも高いが、小計のバック率は低め
という事になります。
次に労働時間についてですが、どちらの街も20時オープン〜1時くらいの営業時間が
大半であり、銀座の方が人が引くのが早い印象ですが(最短でアフターに出れる時間が
0時前後北新地は0時30分〜というのが多め)もちろんそのお店お店によって違います。
アフターでのお付き合いなども考えると、実際に働く時間はどちらもほぼ変わりないと思います。
北新地は同伴タイムアウトというのが一般的であり
同伴で入ったら1時間30分〜2時間で会計してもらう、それでもお帰りにならない場合は切り返しといい、再入店の扱いになります。
会計時には二枚の伝票となり倍の金額になり、なおかつホステス側も同伴取り消しなどのペナルティもあるので大体のお客様は帰られます。
時間にして22時前後になりますが、この時にはしごされる方が非常に多いのでお帰りになるお客様と
新しく来られるお客様(他店の同伴タイムアウト)で慌しくなります。
一見沢山のお客様と知り合えるようでチャンスが多く見えますが、逆に考えるとそれだけ他店のライバルも増えますし、永久口座制の高級クラブでは
せっかくお客様をゲットしても、そのお店に口座(担当のホステス キャバクラ等でいう指名)がいれば自分のお客様になる事は原則ありません。
要は、指名の変更も出来ないしお店を移籍しても先に指名をもらっているホステスがいれば、自分が呼んでも同伴しても自分の売上にはなりません。 言葉は違えど銀座も同じく永久口座制です(銀座では係といいます)
街に出られているお客様の総数 絶対数は銀座の方が断然多いと思います。
はしごぜずにゆっくり飲まれる方や、そもそも一つのメイン店舗しかほとんど行かないというようなお客様も多いので、
他店の女性と指名が被る事も少なく、ホステス視点で見るとお客様を掴んだ時に移籍するメリットも大きいです。
なので、なおさら北新地においては、移籍に慎重にならざるを得ないので、最初のお店選びはとても重要となります。
ここまで、簡単に銀座と北新地を働く側の目線で解説しました。
どちらも一長一短ありますが、サイプリ大阪では銀座での経験者が売上のバックに対する交渉も行いますので、銀座に引けをとらない条件を引き出します。
まだ売上がなくヘルプでスタートしたいという女性は北新地の方がかなりベースが高く、同伴ノルマなども銀座に比べると軽いためぜひおススメします。
その他の環境においても、物価や家賃を合わせた生活費も東京に比べて大阪だと6〜7割で収まるのでお金もたまりやすく、ドレスショップなども街中には銀座の倍以上あり、東京の有名ショップやエステなども大阪にはあるため、自分磨きもしっかりと行えます。
そういった特性と、ここ最近の夜のお店ブーム、バブルを作った発端の街として大変景気もよく今もっともアツい夜の街が大阪北新地と言えるでしょう。